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集合写真

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 中国の集合写真です。北京の天安門広場南側の前門地区にある老舗写真館「大北照相」の店内に展示されています。α7Ⅱに中国製レンズ「SEAGULL 海鴎 28-70mm F 3.5-4.5」をつけて撮影しました。まるでレンズの解像力と歪曲をテストしているようですね。
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 一枚の横長写真にいったい何人写っているのか。多いものは優に千人はいるようです。中国ではこの種の大集合写真をいまでもよく目にします。日本でも昔はありました。昭和天皇が多数の将兵と写った戦中の写真を見た記憶があります。約80年前に撮影された亡父の修学旅行写真も数百人は写っていました。でも、いまははやらないですよね。

 こんな大集合写真だと虫眼鏡で見ても一人一人の表情を読み取ることは困難です。たくさんの仲間と一緒に写る、重要な会合に参加した証として写真におさまる。そのことに意味があるのでしょう。独裁政党である共産党に関係する会議やイベントでこうした写真が撮影されることが多いようです。
 
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 天安門広場の北側にある繁華街・王府井大街にあるもう一つの老舗「中国照相館」にも同じような大集合写真が展示されていました。店の自慢なのでしょう。ここは店頭ディスプレイが毛沢東、周恩来、劉少奇の写真です。かつて肖像写真撮影を任されていたようです。政治とのつながりがお店の宣伝になるのですね。
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    いま写真館で人気なのは家族写真のようです。

 政治と写真といえば、ある土産物店で最新のアイデア商品を見かけました。小さな透明な立方体のなかに毛沢東、周恩来と習近平・現国家主席の写真が入っているのです。習主席の先輩で、いまも存命の江沢民、胡錦涛両氏の写真は使われていません。なかなか目ざとく、かつ大胆な商品です。
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by haterumarisiri | 2018-02-04 20:54 | カメラ | Comments(0)