2019年 01月 06日
中国の「ライカ」
レンズは標準、広角、望遠と三種類用意され、いずれもライカのレンズを模倣しています。広角レンズは絞りを大きく開いて撮影するとソフトフォーカスレンズのように滲んだ独特の描写をします。本物のライカのレンズも同様の描写をするそうです。
製造された時期は文化大革命(1966-76年)のまっただなかでした。この文化大革命で主導的な役割を果たした毛沢東夫人の江青は写真好きで知られており、このカメラの開発を指示したとの説があります。中国の研究者の間でも江青指示説には賛否があるようですが、まだ貧しかった中国でこれだけの高級機を製造できた背景には大きな政治権力があったとしても不思議ではありません。真偽不明のこの「伝説」を含め、紅旗20は多くの特異性をまとったカメラといえるでしょう。
by haterumarisiri
| 2019-01-06 17:39
| カメラ
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