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チェコの二眼レフ

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 正確には「チェコスロバキア」の二眼レフ「フレクサレット」です。チェコとスロバキアに分離する遥か前の1950年代半ばの製品。フレクサレットは多くの機種がありますが、これは「Ⅴ(5)」型のようです。
 ピントはレンズ下の振り子のようなレバーで合わせます。ミノルタオートコードと同じ方式で、操作しやすいものです。ファインダーの蓋は中央が開く仕掛けになっており、いわゆるスポーツファインダーとして使えます。フィルム室にアダプターをセットすると135フィルムも使えます。
 撮影結果は十分に満足できるものです。被写体はハンガリーのブダペスト。フィルムはチェコ製のFOMAPANです。プリントをスキャンしたので眠たく見えますが、現物はよく写っています。冷戦期の東欧の工業水準が低くなかったことを実感できます。
 中国の黒竜江日報のカメラマンだった李振盛さんの著書『紅色新聞兵』によると、1950年代に大連の中学校の写真クラブでは学校備品の「チェコスロバキア製の120ブローニーカメラ」を使っていたそうです。フレクサレットは当時の中国では珍しくなかったのでしょう。そういえば、中国の中古カメラ店にはいまでもフレクサレットがよく並んでいます。
 

 

by haterumarisiri | 2018-01-01 21:14 | カメラ | Comments(0)